米の課税逃れ防止策は海外企業買収に影響も、約10銘柄が下落

martes 23 de septiembre de 2014 20:36 GYT
 

[ワシントン/ニューヨーク 23日 ロイター] - 米財務省は22日、税率の低い国へ本社を移転する税逃れ行為「インバージョン」の防止に向けた新規制を公表した。これを受け、23日の欧米株式市場では約10銘柄が下落した。

新たな規制は本社移転をこれまでよりも困難にするといった内容を含み、即日適用された。既にインバージョンを行った企業への影響はほとんどないものの、本社移転を目指して海外企業の買収を進めている少なくとも10社は大きな打撃を受けそうだ。

米ファーストフードチェーンのバーガーキング・ワールドワイドBKW.Nとカナダのティム・ホートンズTHI.TOは23日、計画している115億ドルの合併計画を予定通り進める考えを表明。両社は「合併は常に長期的な成長期待に基づくもので、税制面の利点が理由ではない」とした。

一方、米バイオ医薬品大手アッヴィ(ABBV.N: Cotización)のアイルランド社シャイアー(SHP.L: Cotización)買収、米医療機器大手メドトロニック(MDT.N: Cotización)によるコビディエンCOV.N買収など、大半の買収事案では買い手のコストが上昇しそうだ。

ただ、買収を取りやめればブレークアップ・フィーが生じ、より大きなコストが発生するということもあり、新規則によってアッヴィとメドトロニック双方の買収計画が完全に白紙になることはなさそうだ。

ロンドン株式市場では、英製薬会社アストラゼネカ(AZN.L: Cotización)が3.6%安。新規制が米ファイザー(PFE.N: Cotización)によるアストラゼネカ買収再提案の障害になるとの懸念が広がった。

ニューヨーク株式市場ではアッヴィが2%安、ファイザーは0.4%安、バーガーキングは2.7%安でそれぞれ引けた。

その他、米医薬品大手アボット・ラボラトリーズ(ABT.N: Cotización)が2.1%安、コビディエンは2.5%安、メドトロニックは2.9%安。

新規則については遡及(そきゅう)的に適用されるとの懸念が一部であったが、実際はそうではなかった。

新規則の下では、本社移転後の米企業は米国の税金を払わずに海外資金を調達する「ホップスコッチ」と呼ばれる融資の利用が困難になる。そういった企業は海外子会社の利益を非課税扱いできなくなる。

また、本社移転後の米企業について、元株主の保有率の制限を厳格化する。