メキシコ富豪スリム氏、テレコム・オーストリアの経営支配で合意

miércoles 23 de abril de 2014 21:49 GYT
 

[ウィーン/メキシコ市 23日 ロイター] - メキシコの富豪カルロス・スリム氏が支配する同国の通信大手アメリカ・モビル はオーストリア政府との間で、両者が保有するテレコム・オーストリア の株式を統合し、スリム氏側にテレコム・オーストリアの経営支配を認めることで23日合意した。交渉は土壇場の決着となり、南北アメリカ大陸以外への事業拡大を目指すスリム氏にとっては、欧州での基盤固めに道が開かれた形だ。

アメリカ・モビルはテレコム・オーストリアの10億ユーの増資を支援し、発行済み株式に対し1株当たり7.15ユーロを支払う。これにより、オーストリア政府の持ち株会社OIAGホールディングスとテレコム・オーストリアの株式を共同保有する。

7.15ユーロはテレコム・オーストリアの株価の6カ月間の平均に10.7%上乗せした水準で、アメリカ・モビルの提示した最低価格だった。

既存の持ち株比率はアメリカ・モビルが26.4%、OIAGは28.4%。

アメリカン・モビルは中南米で規制強化や他社との競争激化という課題に直面している。欧州におけるいくつかの事業拡大の試みは失敗に終わっているが、今回の合意は1つの成功と言える。スリム氏は2012年以降、欧州事業に参入し、テレコム・オーストリアに対し10億ドル以上、オランダ通信大手KPN に34億ドルを投資していた。

テレコム・オーストリアの持ち株統合後、両者は重要事項の議決で協調して投票しなければならない。

スリム氏は昨年、KPNに対し残る株式の買い取りを一方的に提案し、拒否された。今回は同様の失敗を繰り返さないように、政界関係者に接近し、本社をオーストリアに置くことや政府の拒否権を認めることなどを確約した。

23日になって提案に不快感を示す労働側の代表者が契約調印の会合をボイコットするなど、一時は合意が危ぶまれていた。